日本人の私がムスリマになるまで ⑧

ピンクの雲と三日月

日本生まれ日本育ちの私がどのようにしてムスリマ(イスラム教徒)になったのか、のお話の続きです。

まだ前回のお話(      )を読んでいない方はそちらからどうぞ。



前回までのあらすじ…

コロナウイルスの影響で、海外から観光ビザで日本に来ていたエムディは帰れなくなってしまい、急きょコロナビザに変更し、しばらく日本で様子を見ることになりました。

先の見えない状況で世間が暗い雰囲気になっている中、落ち込んでくるようになってしまいました。

そして私は、気分を変える為に大幅な引っ越しをすることにします。

しかし、一緒にきてくれる予定だったエムディは来れなくなってしまい、私は一人で引っ越しをし、国内での遠距離恋愛が始まりました。



彼とも、イスラム教とも、一旦離れて冷静になる

エムディとは物理的に距離があるのと、一緒に来れなかったことへのショックがあり、関係に溝ができたまま新しい土地へ一人で来ました。

引っ越し先は、元々住んでいたところとガラッと雰囲気が変わり、慣れない方言もたくさん飛び交っていました。

しかし幼少期から引っ越しを繰り返してきた私は、住む場所がガラッと変わることへの耐性がある程度あったので、「新しい場所たのしい!」と感じる気持ちの方がありました。

その土地で知り合った友達とも段々と仲良くなり、新しい生活に少しずつ慣れていきました。

この時点でエムディと出会ってから2年と数か月経っていました。

出会ってからそれまでの間は、過去の人生では無関係だった「イスラム教」というものが急に私の人生に入ってきて、戸惑いながら、たくさん迷いながら、イスラム教と向き合いここまで彼のそばにいました。

しかし今回、物理的にも、精神的にも、関係に溝ができてしまっていた私たちはここで距離を置くことになりました。

そして私は、以前のような普通の日本人に戻りました。

エムディと出会ってからずっとイスラム教というものに悩まされていましたが、離れたことでモヤモヤしていたものが頭の中からなくなりました。

そして、自然と冷静に考えられるようになりました。





生きる目的は何?

以前のような普通の日本人に戻り、宗教とは無関係の生活になりました。

イスラム教という悩みからようやく解放され、何も制限がなく、まるでパラダイス!と思っていました。

しかし、時間が経つにつれ、普通の日本人として生きることへの疑問を感じるようにもなりました。




人が生きる目的は何?


お金をなるべく多く稼いで、この世の欲しいものをたくさん手に入れるため?

せっかく生まれてきたのだから、やりたいこと全てやって、思いっ切り楽しむため?

今が楽しければ、それでいい?

この人生が終わったら、何が残るの?




私は、エムディと一緒にいたとき、こんなことを教えてもらっていました。

「イスラム教徒が生きる理由は、来世に天国に入るためです。

 今生きているこの世は、神様からのテストです。

 できるだけプラスになること(義務であるお祈りなど)をたくさんして、来世でより良い天国に入れるように頑張ります。」



以前のような普通の日本人に戻ったわたしは、ことあるごとにエムディに教えてもらったイスラム教の教えを自然と思い出すようになっていました。


イスラム教は人生の地図、コーランは人生の教科書

私は普通の日本人に戻り、宗教の悩みから解放されていましたが、コロナによってより不安定になった世の中をどう生きていったらいいのか分からなくもなっていました。


イスラム教徒がこの世を生きていくことの目的は、はっきりしています。

「来世で天国に入るため」です。

自分が向かうべき方向が分かっているのです。

つまりムスリムは、人生の地図をもっています。

また、イスラム教の聖典であるコーランには、この世の中をどうやって生きていくべきか、こと細かに書いてあります。

それはまるで人生の教科書です。

その為、何かトラブルがあっても自分を見失うことも少ないと思います。


進むべき道がハッキリしていて、心から信じられるものがあって、ブレることのない宗教っていいかもなぁ…と感じるようになりました。


ー 続く ー



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